研究助成
2021年度 特定研究助成
腸脳相関を繋ぐ自律神経に関する研究
研究題目 | 腸脳相関を繋ぐ自律神経に関する研究 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 特定研究助成 |
所属 | 慶應義塾大学 医学部消化器内科 |
氏名 | 金井 隆典 |
キーワード | 腸ー脳相関 / トリプトファン代謝物 / ファージ療法 |
研究結果概要 | 腸管ー脳を繋ぐ神経系と免疫の解析を行なっている。研究の過程において、腸肝臓連関にも着目し、肝疾患PSCモデルにおいて腸内細菌ではクレブシエラが重要な役割を果たしており、腸管内におけるクラブシエラを狙って除去する必要性があった。そこで我々は、腸管内におけるクレブシエラのみを除去するファージを作成した。使用したファージにおいてPSCモデルを作成するとPSCにおける繊維化が抑制された。またクレブシエラを腸内細菌代謝物で制御する方法を見いだし、腸内細菌代謝物であるD-Alanineが肝臓の繊維化を改善することを見出した。 また腸管―神経の関連性を解明する目的で腸内細菌がトリプトファンを代謝して、キヌレニン酸を生成する。産生されたトリプトファン代謝物は腸管内のマクロファージを集積しTh17細胞を誘導することで脊髄炎を誘発する。このように腸管―神経の関連性を免疫細胞を中心に解明した。 |
公表論文 | 1Bacteriophage therapy against pathological Klebsiella pneumoniae ameliorates the course of primary sclerosing cholangitis. Nakamoto Nobihiro, ...Takanori Kanai. Nature Com. (2023) 4:3261 2 D-amino Acids Ameliorate Experimental Colitis and Cholangitis by Inhibiting Growth of Proteobacteria: Potential Therapeutic Role in Inflammatory Bowel Disease. Satoko Umeda, Tomohisa Sujino,...Takanori Kanai. CMGH 2023 epub. 3 The gut microbiota-induced kynurenic acid recruits GPR35-positive macrophages to promote experimental encephalitis. Kentaro Miyamoto, Tomohisa Sujino,...Takanori Kanai. Cell Rep. 2023 Aug. |
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