研究助成
2021年度 特定研究助成
エネルギー代謝におけるミニ絶食効果の検討 -理想的な食のセルフマネジメント法確立を目指して-
研究題目 | エネルギー代謝におけるミニ絶食効果の検討 -理想的な食のセルフマネジメント法確立を目指して- |
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年度/助成プログラム | 2021年度 特定研究助成 |
所属 | 滋賀医科大学 薬理学講座 |
氏名 | 西 英一郎 |
キーワード | 時間制限食 / エネルギー代謝 / ケトン体 / ナルディライジン |
研究結果概要 | 本研究では、科学的根拠に基づいた食のセルフマネジメント法開発を目指し、特に一定の時間枠内に食事をする時間制限ダイエットを主たるテーマとした。食事時間枠以外は絶食しているという意味で、この食事パターンを「ミニ絶食」と称し、その有用性を、1. 動物ミニ絶食モデル作製(マウス・カニクイザル)、2. 分子作用機序解明、3. 一般住民コホートでの検証、を用いて検討することを目的とした。2. で扱うミニ絶食効果の分子作用機序解明については、独自の3つの指標、ケトン体、短鎖脂肪酸、ナルディライジン(NRDC)を軸として研究を進めた。期間内に得られた成果として、1)Hmgcs2の全身欠失による内因性ケトン体合成の喪失は、哺乳類の寿命を短縮させること、2)絶食を模するとされるケトン食は、投与方法や健康状態によっては生存に関して諸刃の剣となる可能性があること、3)脂肪細胞に発現するNRDCは、褐色脂肪組織の熱産生調節を介してエネルギー代謝制御に関わること、などを示すことができた。 |
公表論文 | 1. Nardilysin in adipocytes regulates UCP1 expression and body temperature homeostasis Sci Rep. 2022; 12: 3449. 2. Ketone bodies: A double-edged sword for mammalian life span. Aging Cell, 2023; 22, e13833. 3. Auxiliary roles of nardilysin in the early diagnosis of acute coronary syndrome: A prospective cohort study, the Nardi-ACS Study Intern Emerg Med. 2024. Apr;19(3):649-659. 4. Nardilysin in vascular smooth muscle cells controls blood pressure via the regulation of calcium dynamics. Biochem Biophys Res Commun. 2024 Jun 18;712-713:149961. |
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