研究助成
2021年度 ハイリスク新興感染症研究助成
シングルセル遺伝子発現解析を用いた新型コロナウイルス感染症重症化分子機構の解明
研究題目 | シングルセル遺伝子発現解析を用いた新型コロナウイルス感染症重症化分子機構の解明 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 ハイリスク新興感染症研究助成 |
所属 | 北海道大学 人獣共通感染症リサーチセンター |
氏名 | 佐々木 道仁 |
キーワード | SARS-CoV-2 / COVID-19 / 感染マウスモデル / 重症化 / 宿主応答 |
研究結果概要 | 公衆衛生上の大きな問題となった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の克服には、その病態に関する基礎的知見が不可欠である。我々は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)臨床分離株をマウスを用いて継代し、SARS-CoV-2マウス馴化株(MA-P10株)を得た。5週齢の若齢マウスはMA-P10株感染により軽度の体重減少ののち回復したが、35週齢の加齢マウスはMA-P10株感染により重篤な肺炎症状を示し、全例が人道的エンドポイントに達した。MA-P10株に感染した加齢マウスおよび若齢マウスの肺組織を用いたシングルセル遺伝子発現解析を実施し、感染加齢マウスで特異的に認められる遺伝子発現パターンを取得した。また、親株ウイルスとMA-P10のフルゲノム塩基配列を比較したところ、スパイクタンパク質と非構造タンパク質にアミノ酸置換を伴う変異が複数認められた。リバースジェネティクス法により種々の変異を導入した組換えSARS-CoV-2を作出し、MA-P10が有する非構造タンパク質のアミノ酸変異が、感染加齢マウスにおける重症化に関与していることを明らかにした。 |
公表論文 |
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