研究助成
2021年度 ハイリスク新興感染症研究助成
多様な生体膜動態イメージング技術を用いたエボラウイルス粒子形成機構の解明
研究題目 | 多様な生体膜動態イメージング技術を用いたエボラウイルス粒子形成機構の解明 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 ハイリスク新興感染症研究助成 |
所属 | 長崎大学 高度感染症研究センター |
氏名 | 南保 明日香 |
キーワード | エボラウイルス / 新興感染症 / ウイルス粒子形成 / 生体膜動態 / イメージング |
研究結果概要 | エボラウイルスは、高い致死率を伴う重篤な出血熱を引き起こすにも関わらず、現時点において、予防•治療法が極めて限定されている。抗ウイルス薬の開発において、ウイルス粒子の放出プロセスは重要な標的の1つである。しかしながら、増殖を伴うエボラウイルスの取扱いは最高度安全実験施設(BSL-4)に限定されることから、ウイルス粒子形成に関する情報は極めて限られている。エボラウイルスがコードする主要マトリックスタンパク質VP40は、形質膜内膜に集積し多量体を形成することで、巨大でひも状のウイルス粒子を細胞表面から放出する。本研究では、多様なイメージング技術を駆使することで分子基盤の解明を試みた。現在までの成果として、VP40が形質膜を標的とした小胞輸送とエキソサイトーシスを促進するという新規知見を証明した。また、プロテオミクス解析により同定したVP40と相互作用する候補分子群について検討を進めた結果、ウイルス粒子形成に細胞骨格系が関与すること、また、細胞骨格系動態に関わるGTPaseが重要な役割を担う可能性が示された。現在、詳細な分子基盤の解明を目指して、さらに検討を進めている。 |
公表論文 | 1.Development of an imaging system for visualization of Ebola virus glycoprotein throughout the viral lifecycle. Front Microbiol. Furuyama W, Sakaguchi M, Yamada K, *Nanbo A. Nov 3;13:1026644. doi: 10.3389/fmicb.2022.1026644. eCollection 2022. 2. Current insights in the maturation of Epstein-Barr Virus particles, Microorganisms. *Nanbo A. 2024 Apr 17;12(4):806 |
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