研究助成
2021年度 ハイリスク新興感染症研究助成
重要感染症の自然宿主であるコウモリのウイルストレランス機構の解明
研究題目 | 重要感染症の自然宿主であるコウモリのウイルストレランス機構の解明 |
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年度/助成プログラム | 2021年度 ハイリスク新興感染症研究助成 |
所属 | 国立大学法人東京農工大学 農学部附属感染症未来疫学研究センター |
氏名 | 大松 勉 |
キーワード | ルーセットオオコウモリ / オルガノイド / PRV / 次世代解析 |
研究結果概要 | 本研究ではオオコウモリより分離したPteropine orthoreovirus(PRV)を用いて、オオコウモリ腸管及び肺オルガノイドのウイルス感受性等を明らかにした。PRVを腸管オルガノイドにMOI=0.1又は0.01で感染した結果、MOI=0.1では72時間後、MOI=0.01では48時間後に上清中のウイルスがピークに達した。また、細胞生存率はMOI=0.1では24時間後に約50%、48時間後には約10%に減少した一方、MOI=0.01では72時間後でも60%を超えていた。肺オルガノイドにPRVを感染させた場合にはウイルスの増殖は確認されなかった。そこで、腸オルガノイドにPRVをMOI=0.01で感染させ72時間後にトランスクリプトーム解析を行った結果、免疫関連因子については4因子に有意な減少が、1因子に有意な増加が認められた。網羅的な解析を行うために、対象種の遺伝子配列データベースを構築する必要があることから、次世代解析により得られたデータからデータベースを構築した上で、シングルセル解析を実施した。今後解析を進め、ウイルストレランスにかかわる因子の同定を進める。 |
公表論文 |
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