研究助成
2022年度 ライフサイエンス研究助成
新規オルガネラ間コンタクト因子の機能解析
研究題目 | 新規オルガネラ間コンタクト因子の機能解析 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 ライフサイエンス研究助成 |
所属 | 山形大学 理学部 物質生命化学科 |
氏名 | 田村 康 |
キーワード | NVJ / エルゴステロール / スクアレン / グルコース飢餓 / INSIG |
研究結果概要 | オルガネラ膜が近接する膜接触部位(MCS)は、代謝やストレスシグナルに応答して脂質代謝を調節する動的なハブとして機能する。酵母の核-液胞接合部(NVJ)は、グルコース飢餓時に劇的に拡大することが知られているが、その分子メカニズムや生理的意義は不明であった。本研究では、申請者が独自に開発したMCS局在タンパク質の網羅的同定手法であるCsFiND法を駆使し、グルコース飢餓時にNVJへ集積する複数の新規因子の同定に成功した。これらの因子の機能解析の結果、グルコース飢餓によって核膜の物理的性質が変化し、それに応じて様々な因子がNVJにリクルートされること、さらにその過程を通じてエルゴステロール合成の調節が行われることが明らかとなった。特に、エルゴステロール合成の律速酵素であるHMG-CoA還元酵素の活性を促進または抑制する新たな調節機構を発見した。本研究は、生体膜の物性が脂質合成の制御因子として機能することを示し、MCSを介した代謝ストレス応答の新たな原理を提唱する重要な知見を提供するものである。 |
公表論文 | Glucose Starvation Sensing through Membrane Remodeling at the Nucleus-Vacuole Junction Coordinates Ergosterol Biosynthesis, bioRxiv. |
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