研究助成
2022年度 ライフサイエンス研究助成
ブリ性拮抗選択を遺伝子発現レベルで可視化する
研究題目 | ブリ性拮抗選択を遺伝子発現レベルで可視化する |
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年度/助成プログラム | 2022年度 ライフサイエンス研究助成 |
所属 | 長崎大学 総合生産科学域 海洋生物機能 |
氏名 | 小山 喬 |
キーワード | ブリ属 / 性染色体 / 組換え抑制 |
研究結果概要 | 本研究では申請者らがこれまでにブリの性染色体で観察される組換え抑制がブリにもたらす影響を遺伝子発現レベルで検証することを目的とした。これを達成するためには、組み換え抑制領域内にある性決定遺伝子の影響を取り除かなければならない。そのために本研究では、ブリの実質的な性決定因子である女性ホルモン(エストラジオール; E2)またはその産生酵素阻害剤(アロマターゼ阻害剤; AI)を外部投与することで、ブリの体内E2濃度を遺伝的な性に関わらず均一化した。その後、これらのブリの遺伝子発現パターンを組織網羅的に取得し、遺伝的雌雄間で比較した。その結果、体内E2濃度を均一化したにも関わらず、遺伝的メスとオスの間では発現変動遺伝子(DEGs)が多数観察された。またGenotype by Environment解析から、これらDEGsの多くはE2と組み換え抑制領域内遺伝子との相互作用によってもたらされていることが判明した。以上のことからブリの遺伝的メスでは、ブリの性染色体組換え抑制がブリの性決定因子であるE2と相互作用し、生殖腺におけるメス性の遺伝子発現を増強していることが強く示唆された。 |
公表論文 |
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