研究助成
2022年度 ライフサイエンス研究助成
リガンド非依存的なSTINGの活性化機構の解明
研究題目 | リガンド非依存的なSTINGの活性化機構の解明 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 ライフサイエンス研究助成 |
所属 | 東北大学 大学院生命科学研究科 細胞小器官疾患学分野 |
氏名 | 向井 康治朗 |
キーワード | 自然免疫 / 細胞内膜輸送 / cGAS-STING経路 / COPA異常症 |
研究結果概要 | 自然免疫は先天的に備わっている異物に対する応答機構であり、感染初期の生体防御において重要な役割を果たしている。自然免疫応答経路の一つであるSTING経路は、DNAウイルス感染に応じてI型IFNを産生するシグナル経路として同定された。STINGは、リガンドであるcGAMPと結合することで下流分子をリクルートして活性化すると考えられてきたが、我々の最近の解析により、細胞内ではリガンド非依存的にSTINGが活性化する状況が存在することが分かってきた。そこで本研究では、STINGのリガンド非依存的な活性化の分子機構を明らかにすることを目指した。 その結果、STINGがリガンド非依存的に活性化する変異型COPA発現細胞において、STINGがゴルジ体で平均12~20分子程度のクラスター形成を促進することが明らかとなった。このことから、STINGのリガンド非依存的な活性化の実態がSTINGのクラスター形成であることが示唆された(Kemmoku et al., Nat Commun 2024)。 |
公表論文 |
The activity of disease-causative STING variants can be suppressed by wild-type STING through heterocomplex formation. Front Cell Dev Biol, 2022, 10, 1037999 A non-nucleotide agonist that binds covalently to cysteine residues of STING Cell Struct Funct, 2023, 48, 59-70 STING signalling is terminated through ESCRT-dependent microautophagy of vesicles originating from recycling endosomes. Nat Cell Biol, 2023, 25, 453-466 Single-molecule localization microscopy reveals STING clustering at the trans-Golgi network through palmitoylation-dependent accumulation of cholesterol. Nat Commun, 2024, 15, 220 |
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