研究助成
2022年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
KRAS阻害剤ががんを取り巻く環境に与える変化に関する解析
研究題目 | KRAS阻害剤ががんを取り巻く環境に与える変化に関する解析 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(がん領域(基礎)) |
所属 | 関西医科大学附属生命医学研究所 がん生物学部門 |
氏名 | 田中 伯享 |
キーワード | KRAS阻害剤 / 転移 |
研究結果概要 | KRAS阻害剤の研究に関して、同阻害剤が転移能や腫瘍微小環境におよぼす影響については未解明な点が多い。申請者は、KRAS G12C変異の発生頻度が高いがん種におけるKRAS阻害剤耐性が転移能やがん微小環境に与える影響を明らかにすることを目的として研究を遂行した。KRAS(G12C)変異陽性の細胞について、二次変異による耐性もしくは長期間KRAS阻害剤sotorasibに暴露させることで耐性を獲得した細胞を樹立した。ここで樹立した耐性細胞を用いてin vivoの系における腫瘍の性状解析を行ったところ、KRAS阻害剤感受性細胞と比較して有意な差を同定できなかったが、MIA PaCa-2のsotorasib耐性細胞において細胞表面に発現する遺伝子Xの増大を認めた。遺伝子Xをノックダウンすることにより、sotorasibに対する感受性に変化は認められなかった一方、浸潤能の低下を認めた。遺伝子Xと転移能についてさらなる解析をするため、遺伝子Xに対する抗体を作製した。今後は本抗体の遺伝子Xに対する中和活性の評価をするとともに、マウスを用いて遺伝子Xと腫瘍微小環境との相互作用について解析予定である |
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