研究助成
2022年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
試験管内発がん系を用いた生殖細胞がんの発生機構の解明と治療法の探索
研究題目 | 試験管内発がん系を用いた生殖細胞がんの発生機構の解明と治療法の探索 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(がん領域(基礎)) |
所属 | 京都大学 医学研究科 分子遺伝学 |
氏名 | 城本 悠助 |
キーワード | 多能性 / 生殖細胞 / piRNA |
研究結果概要 | 生殖細胞は奇形腫を形成することから潜在的な多能性を有するがその制御メカニズムは不明なままであった。我々は、生殖細胞において産生されるsmall RNAであるPIWI-interacting RNA(piRNA)とその結合タンパクであるPIWIL2が、SOX2を発現抑制することにより、多能性を抑制することを明らかにした。野生型の精子幹細胞(GS細胞)はSOX2を発現しないが、Piwil2欠損GS細胞はSOX2を過剰に発現しており、Dmrt1およびTrp53の抑制で容易に多能性細胞に変化した。Sox2の抑制機構を調べるためにsmall RNA-seq解析を行ったところ、胎生期精巣においてSox2遺伝子に対するpiRNAが産生されていた。またPiwil2欠損GS細胞ではSox2プロモーターのDNAメチル化が低下していたことからpiRNAによるDNAのメチル化導入によって制御されていることが示唆された。加えてPiwil2はDmrt1やDazlと発現制御関係にあることを突き止めており、生殖細胞に備わる幾重もの潜在的多能性の制御ネットワークを明らかにした。 |
公表論文 |
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