研究助成
2022年度 医学系研究助成(臨床)
小脳性歩行失調患者に対するテーラーメイドclosed-loop脳刺激法の開発
研究題目 | 小脳性歩行失調患者に対するテーラーメイドclosed-loop脳刺激法の開発 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(臨床) |
所属 | 信州大学 医学部保健学科 理学療法学専攻 |
氏名 | 野嶌 一平 |
キーワード | クローズドループ脳刺激 / 歩行 / コヒーレンス / 脊髄小脳変性症 |
研究結果概要 | 脊髄小脳変性症(SCD)は、運動機能の低下を特徴とし、歩行障害を呈する神経変性疾患である。従来の薬物療法やリハビリテーションによる介入では、その効果は限定的であった。近年、我々は新たな歩行介入法としてクローズドループ脳電気刺激を開発し、中枢神経疾患患者に対する効果を報告している。本研究では、実験1として最適な刺激システムの開発を行い、実験2でSCD患者11名を対象に同刺激を用いた歩行介入の効果および介入が神経筋制御に及ぼす影響を検討した。介入は週2回・5週間で実施し、運動機能の評価にはSARAを用い、神経生理学的指標として筋間コヒーレンス(IMC)および筋共縮指数(CCI)を評価とした。実験1では、対象者の歩行周期に応じたテーラーメイド型の刺激装置の開発に成功した。実験2では、SARAスコアの有意な改善に加え、前脛骨筋とヒラメ筋間におけるCCIの減少、およびβ帯域におけるIMCの増加が認められた。これらの結果は、皮質脊髄路を介した中枢性運動制御の改善を示唆するものである。今後は、大規模な研究を通じて本介入法の有効性と汎用性を検証していく。 |
公表論文 |
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