研究助成
2022年度 医学系研究助成(臨床)
脳動脈瘤と口腔内細菌叢との関連性についての横断的研究、および疾患モデルを用いた口腔内細菌による脳動脈瘤の病態形成機序の解明
研究題目 | 脳動脈瘤と口腔内細菌叢との関連性についての横断的研究、および疾患モデルを用いた口腔内細菌による脳動脈瘤の病態形成機序の解明 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(臨床) |
所属 | 東京慈恵会医科大学 脳神経外科学講座 |
氏名 | 小関 宏和 |
キーワード | 口腔内細菌 / 脳動脈瘤 / メタゲノム / 脳血管疾患 / 歯周病 |
研究結果概要 | 下記の項目について、脳動脈瘤を有する群 (n = 66)と有しない群 (対照群, n = 32)の2群間比較を行った。 ①歯周病の重症度 歯周病の重症度を定量的に評価するため、残存歯数、歯周ポケット深さ、歯周プラークの残存率 (plaque control record)、ピンプリックによる出血の有無 (bleeding on probing)の他、これらの指標から歯周の炎症を起こしている表面積 (periodontal inflamed surface area)や歯周ポケットを覆う上皮の面積 (periodontal epithelial surface area)を算出した。結果として、いずれの項目も両群間に有意差は見られなかった。 ②口腔内細菌のメタゲノム解析 唾液検体を用いて16S-リボソームRNA解析を行った。両群における患者背景においては有意差を認めなかった一方で、 LEfSe解析では10属で差がみられた。 以上より、本研究では、脳動脈瘤と歯周病の重症度との間に有意な関連は認めなかった一方で、脳動脈瘤群と対照群で一部の菌株の保菌率に差があることが示唆された。 |
公表論文 |
1) Elucidation of pathophysiology of intracranial aneurysms based on metagenome analyses of oral bacteria. Impact, Volume 2024, Number 2, October 2024, pp. 44-46(3). DOI:10.21820/23987073.2024.2.44 2) Hirokazu Koseki. Book Chapter; Hemodynamics in intracranial aneurysm formation. Hemodynamics of Human Body, Intech Open, London, UK, 2024. ISBN 978-0-85014-264-8. |
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