研究助成

2022年度 医学系研究助成(臨床)

皮膚状態改善に着目した二次性リンパ浮腫薬物治療の開発

研究題目 皮膚状態改善に着目した二次性リンパ浮腫薬物治療の開発
年度/助成プログラム 2022年度 医学系研究助成(臨床)
所属 浜松医科大学 第二外科血管外科
氏名 佐野 真規
キーワード リンパ浮腫 / 薬物治療 / TGF-β
研究結果概要 本研究では、エイコサペンタエン酸(EPA)の二次性リンパ浮腫に対する治療効果を、ラットモデルと線維芽細胞培養を用いて検討した。in vivoでは、EPA投与群で四肢の体積減少、皮下リンパ液貯留の抑制、側副リンパ管の形成、皮膚硬化の改善、TGF-βおよびコラーゲンの発現抑制が認められた。また、in vitroでは、リンパ浮腫由来ラットおよびヒト線維芽細胞で、EPA添加によりTGF-βとコラーゲンの発現が減少した。EPAはリンパ浮腫において、皮膚線維化を抑制し、リンパ流を改善し、多面的に有効である可能性が示された。
公表論文 なし