研究助成
2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)
感覚入力と内臓出力をつなぐ脳領域の機能解剖学的解析
研究題目 | 感覚入力と内臓出力をつなぐ脳領域の機能解剖学的解析 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域) |
所属 | 福井大学 学術研究院医学系部門 脳形態機能学分野 |
氏名 | 村田 航志 |
キーワード | 自律神経 / 傍視床下核 / 迷走神経背側運動核 / 唾液核 |
研究結果概要 | 本研究では、感覚情報が消化器の自律機能に影響を及ぼす神経機構の解明を目的として、ウイルス遺伝子工学を用いた神経回路標識を行った。仮性狂犬病ウイルス(PRV)をマウスの胃壁および唾液腺に注入したところ、迷走神経背側運動核および唾液核から始まり、視床下部・扁桃体・梨状皮質・島皮質など上位中枢まで感染が拡大し、末梢臓器と脳をつなぐ神経回路が可視化された。特に視床下部においては、外側野の亜領域である傍視床下核が、胃および唾液腺制御の共通出力中継点として機能することが見出された。さらに、標識ニューロンの細胞種を組織化学的に解析し、回路の性質に迫っている。本研究の成果は、感覚入力から内臓出力への神経接続様式の理解を大きく前進させるものであり、今後の自律神経研究への波及が期待される。 |
公表論文 | Endogenous opioids in the olfactory tubercle and their roles in olfaction and quality of life, Front. Neural Circuits, 18:1408189, 2024 |
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