研究助成

2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)

複雑な記憶課題に対する定位頭蓋内脳波 (sEEG) の反応解析による脳内記憶機構の解明

研究題目 複雑な記憶課題に対する定位頭蓋内脳波 (sEEG) の反応解析による脳内記憶機構の解明
年度/助成プログラム 2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)
所属 東京医科歯科大学 精神行動医科学
氏名 高木 俊輔
キーワード てんかん / 記憶 / 定位的頭蓋内脳波 / リップル波
研究結果概要 記憶課題はpsychopyを用いて作成し、課題はPC画面に表示して提示する。位置記憶課題、情動記憶課題を作成し、提示可能な状態としている。また、課題施行時にトリガーが脳波計に入力されるシステムも開発した。 東京医科歯科大学病院脳神経外科において、てんかんの術前評価として定位的頭蓋内脳波(SEEG)埋め込み手術を受けた患者を対象としてデータの収集をおこなった。得られた脳波データは電極情報と共にデータベース化し、整理している得られた脳波情報は、pythonベースの波形解析モジュールであるMNE(https://mne.tools/) により、周波数解析、SWR解析、phase-amplitude coupling解析を行っている。リップル波は得られた脳波情報に80-200Hzの帯域でヒルベルト変換を行いenvelopeを算出した。
結果として、情動記憶課題において情動記憶時に高周波数帯域において活発な活動を認めた。現在結果の論文化を行なっている。
公表論文