研究助成
2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)
胎生脳のmRNA調節機構を基盤とした脆弱X症候群の病態解明
研究題目 | 胎生脳のmRNA調節機構を基盤とした脆弱X症候群の病態解明 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域) |
所属 | 東北大学 大学院 医学系研究科 発生発達神経科学分野 |
氏名 | 吉川 貴子 |
キーワード | 神経発達障害 / 脆弱X症候群 / 脳発生 / FMRP / mTOR |
研究結果概要 | 指定難病である脆弱X症候群(fragile X syndrome, FXS)は、神経発達障害のなかでも比較的発症頻度が高い遺伝性発達障害であり、知的障害や自閉症様症状を示す。これまでに、マウス大脳原基におけるFMRP標的mRNAについて、RNA免疫沈降法とRNA次世代シーケンシングを組み合わせた手法(RIP-seq)を用いて網羅的に同定し、多数のFMRP標的mRNAを同定した(Casingal et al., 2020)。これらのFMRP標的mRNAのなかで、自閉症・知的障害・神経新生関連遺伝子の条件を満たす分子を探索し、胎生脳のFmr1 KOマウスではリン酸化mTORが過剰に活性化さることを見いだしていたが、どのようなメカニズムでリン酸化mTORが活性化されるかについては不明であった。mTORのリン酸化の活性化には、PI3K-Akt 経路が重要な働きを担うことが知られている。そこで、本研究ではAkt 活性をin vivoで蛍光検出する実験系を試み、Fmr1 KOマウスの未熟な神経細胞においてAkt活性が増加する可能性が示唆された。 |
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