研究助成
2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)
先天性小頭症に対する遺伝子治療に向けた新規候補遺伝子の病態解析
研究題目 | 先天性小頭症に対する遺伝子治療に向けた新規候補遺伝子の病態解析 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域) |
所属 | 国立国際医療研究センター研究所 疾患ゲノム研究部 |
氏名 | 岩渕 千里 |
キーワード | 小頭症 / 疾患原因遺伝子 / 遺伝子治療 |
研究結果概要 | 本研究課題では先天性小頭症に対する遺伝子治療に向けた原因遺伝子の病態解析を目的に研究を行った。今回、我々は先天性小頭症と発達遅延を示す兄弟例を対象に網羅的ゲノム解析である全エクソーム解析を行い、その原因と考えられる新規候補遺伝子TEDC1を同定した。 TEDC1は細胞の中心体の安定化に関わることが知られている遺伝子でTEDC2と複合体を形成し中心体の安定化や複製に関与している。そこで患者由来の不死化リンパ芽球様細胞株(LCL)を樹立し、中心体の個数や細胞周期について解析した。その結果、TEDC1機能喪失型の小頭症の患者由来の細胞では中心体の個数が著しく増加すること、細胞周期の休止期であるG0期が増加することを明らかにした。さらにTEDC2との結合能について免疫沈降法を用いて評価した結果、患者と同じ変異を入れた場合では野生型と比較して著しく結合が低下することが明らかとなった。現在、患者と同じ変異を持つモデルマウスを作製し、表現系の評価を行っている。 |
公表論文 |
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