研究助成
2022年度 医学系研究助成(臨床)
肥満による滑膜組織炎症の誘導と変形性膝関節症の新規治療法の開発
研究題目 | 肥満による滑膜組織炎症の誘導と変形性膝関節症の新規治療法の開発 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(臨床) |
所属 | 北里大学 医学部免疫学 |
氏名 | 佐藤 雅 |
キーワード | 変形性関節症 / 膝蓋下脂肪体 / 自然T細胞 / 肥満 |
研究結果概要 | 本研究は、変形性膝関節症(Osteoarthritis, 以下OA)の脂肪組織を介した滑膜における新規炎症誘導機序の解明と治療シーズの創出を目指す。OAと肥満・脂肪組織炎症との関係性を調べるために、OA患者の手術検体より膝蓋下脂肪体を採取し、組織に浸潤するリンパ球をフローサイトメーターでT細胞集団を解析したところ、CD4陽性T細胞やCD8陽性T細胞は確認できるが、NKT細胞は極めて少なく、一方でNKT細胞と同様の自然T細胞に属するMAIT細胞は確認できた。これまでに得られた検体のリンパ球プロファイルと年齢やBMI、また生化学検査項目との相関を検討しところ、CD4陽性T細胞の割合と血清トリグリセリド値が正の相関を示すことがわかった。OA発症に伴い、膝蓋下脂肪体に炎症が起こることは知られているが、近年、膝蓋下脂肪体炎症は単に体重増加による肥満に起因するのではなく、肥満による炎症に起因することが示唆されている。引き続き、OA患者における膝蓋下脂肪体炎の誘導メカニズムを免疫細胞プロファイルの解析を通して明らかにし、OA発症とどのような関りがあるのかを検討していく。 |
公表論文 |
*MR1 deficiency enhances IL-17-mediated allergic contact dermatitis Front. Immunol. 14:1215478. doi: 10.3389/fimmu.2023.1215478 *Contribution of NKT cells and CD1d-expressing cells in obesity-associated adipose tissue inflammation Front. Immunol. 15:1365843. doi: 10.3389/fimmu.2024.1365843 |
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