研究助成
2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)
経頭蓋直流電流刺激(tDCS)と経皮的迷走神経刺激(tVNS)の同時適用による革新的な慢性疼痛治療法の開発
研究題目 | 経頭蓋直流電流刺激(tDCS)と経皮的迷走神経刺激(tVNS)の同時適用による革新的な慢性疼痛治療法の開発 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域) |
所属 | 新潟医療福祉大学 リハビリテーション学部 理学療法学科 |
氏名 | 横田 裕丈 |
キーワード | 慢性疼痛 / 経頭蓋直流電流刺激(tDCS) / 経皮的迷走神経刺激(tVNS) / 皮質脊髄路興奮性 / 運動誘発電位(MEP) |
研究結果概要 | 本研究は慢性疼痛に対する非薬物的治療法の開発を目的とし,経頭蓋直流電流刺激(tDCS)と経皮的迷走神経刺激(tVNS)を同時適用した際の中枢神経系への影響を明らかにすることを目指した.対象は右利き健常成人19名(男性11名,女性8名,平均年齢21歳)で,同意を得て実験を行った.tDCSは背側骨間筋のHot spot上に陽極電極を配置し,陰極を対側眼窩に貼付,1.0mAで15分間刺激を行い,Sham条件はFade in/outの35秒の通電に留めた.tVNSは左耳甲介を刺激部位とし,感覚域値上の強度で100Hz,250μs幅の刺激を3秒ON/7秒OFFのパターンで15分間実施した.皮質脊髄路の興奮性は経頭蓋磁気刺激装置で右第一背側骨間筋のMEPを介入前,直後,10分後に計測した.実験はランダム化クロスオーバーで,3条件を3日以上空けて実施した.統計解析の結果,tDCS単独,tDCS+tVNS同時刺激,ShamいずれもMEP振幅の有意変化はなく,刺激強度とMEP変化量の相関も認められなかった.以上より,本条件下でのtDCSおよびtVNS同時刺激は皮質脊髄路興奮性に有意な影響を与えなかった. |
公表論文 |
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