研究助成
2022年度 医学系研究助成（臨床）
人工膝関節単顆置換術における下肢アライメントの影響に関するバイオメカニクス的検討
| 研究題目 | 人工膝関節単顆置換術における下肢アライメントの影響に関するバイオメカニクス的検討 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成（臨床） |
| 所属 | 神戸大学医学部付属病院 整形外科 |
| 氏名 | 中野 直樹 |
| キーワード | 人工膝関節単顆置換術 / 下肢アライメント / バイオメカニクス |
| 研究結果概要 | 以前より単顆型人工膝関節置換術（UKA）術後の下肢アライメントを良好に保つことは関節の荷重応力を適切に分散して長期成績を向上させると報告されている。本研究期間では、術中に内側のgapを膝蓋骨が整復された状態で定量的に測定できる独自のUKA tensorにて収集したデータを元に、Fixed-bearing UKAに関する種々の研究を行った。術前の内反変形の程度が術中の骨切り前gapや手術による外反方向への矯正量、さらには使用されるインサートの厚みに与える影響に着目し、 ・Fixed-bearing UKAにおいて原因疾患、つまりOAと大腿骨内顆骨壊死の違いが術中バイオメカニクスに与える影響 ・術前の膝関節屈曲拘縮がFixed-bearing UKAのコンポーネント設置角度に与える影響 ・Fixed-bearing UKA術後の下肢アライメントが（軟部バランスによらず）下肢骨形態のみにより規定されるarithmetic hip‑knee‑ankle angle（aHKA）によって予測できる可能性 に関して検討を行い、3報の論文がacceptされた。 |
| 公表論文 |
Predicting postoperative coronal alignment after fixed-bearing unicompartmental knee arthroplasty using a new morphological assessment method: the arithmetic hip-knee-ankle angle. Int Orthop. 2024 Apr;48(4):889-897. Difference in the Extension Gap Between Osteoarthritis and Osteonecrosis in Medial Fixed Bearing Unicompartmental Knee Arthroplasty with the Spacer Block Technique. J Knee Surg. 2024 Aug;37(10):718-723. What effect does preoperative flexion contracture have on the component angles in unicompartmental knee arthroplasty? Eur J Orthop Surg Traumatol. 2024 May;34(4):2185-2191. |