研究助成
2022年度 医学系研究助成(基礎)
血栓形成抑制に重要な働きをするプロテインSの新たな発現調節機構の解明
研究題目 | 血栓形成抑制に重要な働きをするプロテインSの新たな発現調節機構の解明 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 国立循環器病研究センター 研究所 分子病態部 |
氏名 | 丸山 慶子 |
キーワード | 血栓性素因 / プロテインS |
研究結果概要 | プロテインS(PS)は、活性化プロテインCや組織因子経路インヒビターの補因子として働き、血栓形成を抑制する。ヒトPS遺伝子PROS1は、全長約100kbpで15個のエクソンからなり、イントロン1が約46kbpで非常に長いという特徴をもつ。PROS1のイントロン1がPSの発現調節に関与する可能性を考え、HepG2細胞を用いた転写活性解析を行った結果、イントロン1内に3カ所のエンハンサー領域と3カ所のサイレンサー領域が存在することが示唆された。そこで、CRISPR-Cas9システムを用いて同定領域を欠失した細胞を樹立して解析した結果、イントロン1のほぼ全体を欠失した細胞、および同定した特定の領域を欠失した細胞において、mRNA量が有意に変化し、イントロン1が遺伝子発現調節に関与することが明らかになった。また、PS発現へのイントロン1の影響をin vivoで解析するため、イントロン1欠失マウスを樹立し解析した結果、血中のPS抗原量は野生型マウスに比べて低下しており、イントロン1がマウス個体においても発現調節に関与することが明らかになった。 |
公表論文 |
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