研究助成
2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)
シナプス可塑性の光操作技術による学習回路の解明とPTSD治療法の開発
研究題目 | シナプス可塑性の光操作技術による学習回路の解明とPTSD治療法の開発 |
---|---|
年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域) |
所属 | 京都大学 大学院医学研究科 システム神経薬理 |
氏名 | 後藤 明弘 |
キーワード | シナプス可塑性 / PTSD治療法 / 光操作技術 / 学習 |
研究結果概要 | 本研究では心的外傷後ストレス障害 (PTSD)の新たな治療法を開発することを目的とする。PTSD治療の目標は、トラウマ記憶となる特定の記憶を取り除くことで ある。しかし従来の薬剤を用いた方法では、特定の記憶だけを取り除くことは困難であった。申請者は近年、特定の記憶を20分の時間枠でのみ消去できる新たな 光遺伝学的手法の開発に成功した (Goto et al. Science, 2021)。この手法は高効率でCALIを起こす蛍光タンパク質 SuperNova とCofilinの融合タンパク質 (Cofilin-SuperNova ; CFL-SN)を利用したもので、20分以内に生じた長期増強現象(LTP)を特異的に消去することができる。この技術を用いれば、記憶の想起 によりLTPを誘導し、そのLTPを解除することで想起した記憶を消去することが可能となる。 本研究で海馬CA1で学習想起後にLTPを解除することで、記憶が部分的に消去できることは明らかにした。さらに効率的に記憶を消去する条件を見つけるため、海馬以外の脳領域において光により記憶を消去する実験を行った。 |
公表論文 |
Diverse synaptic mechanisms underlying learning and memory consolidation, Current Opinion in Neurobiology, 2025, 921:102996 Time-window of offline long-term potentiation in anterior cingulate cortex during memory consolidation and recall, 2025, 212, 75-83 |
-
研究助成対象者
データベース -
応募方法に
ついて -
初めての方はこちら
マイページを
取得する -
既にマイページを取得済みの方はこちら
マイページへ
ログイン
応募申請はマイページからお願いします。