研究助成
2022年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
DNA損傷が誘導する非翻訳領域を介した新規ネオアンチゲン産生経路の解明
研究題目 | DNA損傷が誘導する非翻訳領域を介した新規ネオアンチゲン産生経路の解明 |
---|---|
年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(がん領域(基礎)) |
所属 | 群馬大学 未来先端研究機構 内分泌代謝 シグナル学研究部門 柴田研究室 |
氏名 | 内原 脩貴 |
キーワード | DNA損傷 / HLAクラスI / ネオアンチゲン / 非典型的翻訳 / がん治療 |
研究結果概要 | 近年、DNA修復シグナル伝達に伴う免疫応答が注目されており、これまでに私たちは化学放射線治療によりDNA損傷を誘導するとHLAクラスIの提示が増強することを明らかにした。また、興味深いことに上記研究の過程で、DNA損傷により5’非翻訳領域から翻訳が開始され非典型的な翻訳産物由来の非自己抗原が生じている可能性が示唆された。そこで本研究では、リボソームプロファイリング (RP) 法によりDNA損傷依存的な翻訳開始点の変化について検討することにした。リボソームが結合したmRNAからリボソームフットプリントを精製・抽出した後、ライブラリーを調製しシーケンスを解析した。rRNAやtRNAのコンタミネーションを除いた後、リードをゲノムにマッピングし、ゲノムブラウザによる可視化およびMetagene解析を行った。その結果、RP法の特徴である次の3点が確認でき ((1) 翻訳領域特異的なシグナル、(2) 3塩基周期性、(3) ハリングトニン処理により翻訳開始点にリボソームが濃縮される)、実験系が適切にワークしていると考えられた。今後は、DNA損傷に応答して変化する翻訳開始点の同定を試みる予定である。 |
公表論文 | Regulation of DNA damage-induced HLA class I presentation. DNA Repair (Amst). Uchihara Y, Shibata A. 2023 Dec;132:103590. doi: 10.1016/j.dnarep.2023.103590. Epub 2023 Nov 1. PMID: 37944422. |
-
研究助成対象者
データベース -
応募方法に
ついて -
初めての方はこちら
マイページを
取得する -
既にマイページを取得済みの方はこちら
マイページへ
ログイン
応募申請はマイページからお願いします。