研究助成

2022年度 医学系研究継続助成(臨床)

大規模臨床検体を用いた肺動脈性肺高血圧症の遺伝学的病態基盤解明研究

研究題目 大規模臨床検体を用いた肺動脈性肺高血圧症の遺伝学的病態基盤解明研究
年度/助成プログラム 2022年度 医学系研究継続助成(臨床)
所属 産業医科大学医学部 第2内科学
氏名 片岡 雅晴
キーワード 肺動脈性肺高血圧症 / RNF213 / SOX17
研究結果概要 本研究では、日本人特発性肺動脈性肺高血圧症(pulmonary arterial hypertension: PAH)患者から同定されたRNF213遺伝子やSOX17遺伝子の病的バリアントを、最先端のCRISPR-Cas9技術を用いてマウス胚へ網羅的かつ精密に導入し、①変異固有の細胞内シグナル異常、②低酸素や炎症性サイトカインなど多様な環境ストレスとのクロストーク、③右室─肺循環リモデリングに至る細胞系譜変化を単一細胞レベルで縦断解析することにより、「遺伝子×環境」というtwo-hit theoryがPAHの発症・進展に果たす寄与を多層的に検証した。現在、詳細機序解明のための追加実験を実施しており、詳細な成果は解析終了後に速やかに学術集会および査読論文を通じて公表する予定である。
公表論文