研究助成
2022年度 医学系研究継続助成(精神・神経・脳領域)
齧歯類から発見した神経成長関連タンパク質のリン酸化発現による霊長類の神経発生と中枢神経疾患解析
研究題目 | 齧歯類から発見した神経成長関連タンパク質のリン酸化発現による霊長類の神経発生と中枢神経疾患解析 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究継続助成(精神・神経・脳領域) |
所属 | 新潟大学医歯学総合病院 脳神経外科 |
氏名 | 岡田 正康 |
キーワード | GAP-43 / リン酸化 / 神経成長 / 神経再生 / てんかん |
研究結果概要 | 本研究では、齧歯類での研究成果をもとに、ヒトを含む霊長類における神経軸索の成長・再生に関与するGAP-43のリン酸化制御に着目し、前回助成からの継続として研究を進め、以下3つの進展を得た。(1) 齧歯類から霊長類までの哺乳動物で保存されるリン酸化部位 (GAP-43 S142/T172) については、ヒトiPS細胞由来の神経細胞でリン酸化を検出し、制御キナーゼを同定して論文化した。(2) 齧歯類には存在しないが、霊長類には存在するGAP-43の新規リン酸化部位に対するリン酸化特異的抗体の作製に成功し、現在ヒト神経軸索を標識する抗体として有用である可能性を示した。(3) 齧歯類で示されたGAP-43のリン酸化制御が、薬剤耐性難治性てんかんにおける異常神経回路でも検出されるか検討した。これらの成果は、てんかんの新たな診断・治療標的の開発につながる可能性を示しており、現在も研究を継続している。 |
公表論文 | JNK1-Dependent Phosphorylation of GAP-43 Serine 142 is a Novel Molecular Marker for Axonal Growth. Neurochem Res. 2022 Sep;47(9):2668-2682. doi: 10.1007/s11064-022-03580-6. |
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