研究助成
2022年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート)
エピゲノムを介した世代を超えるエネルギー代謝制御の研究
研究題目 | エピゲノムを介した世代を超えるエネルギー代謝制御の研究 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート) |
所属 | 東京大学 先端科学技術研究センター |
氏名 | 松村 欣宏 |
キーワード | エピゲノム / エネルギー代謝 / 褐色脂肪細胞 / 精子 / 小分子RNA |
研究結果概要 | 受精前の父性寒冷刺激は、子において熱産生と脂肪燃焼に関わる褐色脂肪細胞を活性化し、エネルギー代謝を促進する。しかし、生殖細胞を介して親から子へと伝わる情報は多様であり、その分子機構は不明である。本研究はエピゲノムを介した世代を超えるエネルギー代謝制御の分子機構の解明を目的とした。はじめに、世代を超えるエネルギー代謝制御のマウス実験系を確立し、受精前の寒冷環境が将来の代謝運命とエネルギー消費、肥満リスクを決定することを明らかにした。また、父マウスの脂肪組織の小分子RNA解析を行い、寒冷応答性の小分子RNA群を同定した。さらに、父マウスの精子エピゲノム解析を行い、寒冷刺激はDNAメチル化ではなく小分子RNA発現を変化させることを明らかにした。さらに、初期胚の遺伝子発現解析により、父性寒冷刺激によって発現変化する複数の遺伝子を見出した。以上より、エピゲノムを介した世代を超えるエネルギー代謝制御のメカニズムの一端が明らかとなった。 |
公表論文 |
Environmental factor reversibly determines cellular identity through opposing Integrators that unify epigenetic and transcriptional pathways. Bioessays (2023) 46, e2300084. Epitranscriptomics in metabolic disease. Nat Metab (2023) 5, 370-384. |
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