研究助成

2022年度 高等学校理科教育振興助成

ものづくりや実験を通して楽しく主体的に学ぶ理科教育の実践  ~「科学と人間生活(物質の科学、生命の科学)」編~

研究題目 ものづくりや実験を通して楽しく主体的に学ぶ理科教育の実践  ~「科学と人間生活(物質の科学、生命の科学)」編~
年度/助成プログラム 2022年度 高等学校理科教育振興助成
所属 岐阜県立大垣工業高等学校(定時制) 理科
氏名 岩田 浩義
キーワード ものづくり / 観察・実験 / 教材化 / 主体的な学び / 科学と人間生活
研究結果概要  本研究では、高校理科「科学と人間生活」の授業に関連する実験やものづくり実習を新たに開発・教材化するなどして、生徒が楽しく主体的に学ぶ授業の実践を試みた。また、従来型の授業展開ではなく、まず実験・観察を実施した後に、あるいは途中で実施しながら座学による概論を行うという流れで授業を展開した。単元における観察・実験の実施のタイミングを工夫することが、従来型の授業展開と比べて生徒の「興味・関心」・「主体的な学び」・「理解の深化」・「知識の定着」等に対してどのように影響を与えるかについて検証を試みた。  授業アンケートや定期考査等の結果から、本実践が生徒の知的好奇心や探究心を刺激し主体的な学びへの動機づけに繋がったと考えられた。一方で、必ずしも本実践における授業展開が授業内容の理解や知識の定着に繋がったと結論づけることはできなかった。   生徒への授業を通して、また岐阜県高等学校教育研究会会誌への投稿や同会における実践紹介等を通して本実践内容の還元を行った。今後も、現時点で紹介できていない実践内容を同様の形で還元するとともに、様々な形で高校教育への貢献を図りたいと考えている。
公表論文