研究助成
2022年度 高等学校理科教育振興助成
BSアンテナで局地的豪雨予測
研究題目 | BSアンテナで局地的豪雨予測 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 高等学校理科教育振興助成 |
所属 | 鹿児島県立大島高等学校 理科 |
氏名 | 北迫 拓史 |
キーワード | 災害予測 / 災害避難 / 線状降水帯 / 気象予報 |
研究結果概要 | 局地的豪雨の予測は,様々な測定が行われているが,高校生には難しい。また,多くの地点での気象観測が重要である。一方で,各家庭のBS放送が荒天時に乱れることは一般的に確認されている。電波は,静止衛星より,常に南西方向から飛んできて,途中で雨雲等に当たると減衰する。BSアンテナは安価で,世帯普及率も75.1%と数が多い。既報の研究は,観測点が1点であることや再現性の確認が十分でないことから,気象観測の方法として確立していない。本校では採択前に,大気中の水蒸気量とBS受信強度との相関関係を明らかにした。採択初年度は,1~2地点でのBS受信強度の減衰を利用し,1次元的な雨雲の動きの予測に成功した。採択2,3年度は4地点でのBS放送の受信強度観測より,2次元的な雨雲の動きを予測できた。また,BS放送の受信強度は小雨では減衰せず,降水量20 mm/h以上の雨雲で減衰することを突き止めた。さらに,小型アンテナ,テレビ無しでの観測装置,データロガーを利用した測定にも成功した。これにより,測定と解析が容易になり,実用化に近づいた。今後はプログラミングを利用して,遠隔地の受信強度のデータを集約,解析する。 |
公表論文 |
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