研究助成

2022年度 高等学校理科教育振興助成

外来植物ナガミヒナゲシのアレロパシー作用の解明

研究題目 外来植物ナガミヒナゲシのアレロパシー作用の解明
年度/助成プログラム 2022年度 高等学校理科教育振興助成
所属 茗溪学園高等学校
氏名 鈴木 朋子
キーワード ナガミヒナゲシ / アレロパシー / 幼根 / 伸長阻害
研究結果概要 ナガミヒナゲシのアレロケミカルは、植物体の20%エタノール抽出液の酢酸エチル画分と水相画分にそれぞれ存在し、水相画分には少なくとも2種類存在する。そのうちの一つの活性本体を単離した。本物質はエタノールに不溶の高極性の物質であり、その活性は幼根の伸長を阻害して地上部と地下部のバランスを大きく変化させる作用をもつ。特に根毛の発達を阻害する。活性の強さは、47ppmで幼根の50%伸長阻害がおこる。単離した物質を1H-NMRに供したが、有効なデータを得ることができなかった。物質量の少なさと精製不十分に原因があると考察されたため、再び量を増やして単離し、物質の特定と構造決定を試みている。
公表論文