研究助成

2022年度 高等学校理科教育振興助成

淀川水系における複数河川のRpH(Reserved pH) に関する研究

研究題目 淀川水系における複数河川のRpH(Reserved pH) に関する研究
年度/助成プログラム 2022年度 高等学校理科教育振興助成
所属 大阪府立長尾高校
氏名 平井 俊男
キーワード 淀川水系 / RpH (Reserved pH) / pH / 船橋川 / 山科川
研究結果概要 測定サイトは船橋川上流S1,中流S2,下流S3,穂谷川中流,山科川下流,木津川へ注ぐ新川,同様の普賢寺川.ひも付き容器で河川水を採り,pHを3点較正,自動温度補償のpH計[当初は佐藤計量器製作所pH計SK-631PH(測定精度±0.5pH)、後半はSK-632PH(測定精度±0.40pH)]で測定.水の一部を試水として褐色ポリ容器で持ち帰り,ビーカーに試水を約100mL入れ,pH計と曝気チューブを差し込み,採水から75分以内にエアポンプで曝気を始め,30分後のpHをRpH(大気が溶解平衡時のpH)とした.船橋川S1のpHとRpHはpH計の誤差範囲(±0.4)内で同じ,S2とS3では一部で差が大きい(最大0.9近い減少).穂谷川は誤差範囲内で同じ、山科川の3回全てのRpHは誤差範囲を超えてpHの値からかなり小さい(最大2近い減少).新川は全て誤差範囲内でpHとRpHは同じ.普賢寺川は3回のうちの2回は誤差範囲内で同じで,残り1回はRpHがpHの値より約0.8大きい.以上から,RpHはpHと大きく異なることがある.RpHとpHの値が同じ前提で考察すると,結論に影響する大きな問題となる.
公表論文 淀川水系における複数河川のRpH (Reserved pH) に関する研究
科学技術社会論学会 第21回(2022年度) 年次研究大会予稿集
グループセッション D-2-1