研究助成

2022年度 ハイリスク新興感染症研究助成

肺非結核性抗酸菌症に対する新規治療法開発を促進するための治療標的生体内検証システムの構築

研究題目 肺非結核性抗酸菌症に対する新規治療法開発を促進するための治療標的生体内検証システムの構築
年度/助成プログラム 2022年度 ハイリスク新興感染症研究助成
所属 新潟大学 医学部医学科細菌学
氏名 立石 善隆
キーワード 非結核性抗酸菌 / 生体内イメージングシステム
研究結果概要 非結核性抗酸菌症感染マウスモデルにおいて、生体内イメージングシステムを使った病態評価法の確立を目的として研究を実施した。マウスに対して高病原性を示す非結核性抗酸菌株計2株(M019, M.i.198)を使用した。ホタルルシフェラーゼ発現ベクターを導入し、試験管内増殖においてD-ルシフェリン存在で発光を確認した。ルシフェラーゼ発現菌株をメス6週齢Balb/cJマウスに経気管投与で感染させた。感染4ヶ月まで経過を追ったが、生体内イメージングはできなかった。しかし、M.i.198感染マウスでは感染4ヶ月後の摘出肺で、イメージングに成功した。諸種報告を踏まえた考察として、ホタルルシフェラーゼのシステムでは、イメージングの感度が低いことが原因と考えられた。高発光ルシフェラーゼAkaluc等、ホタルルシフェラーゼよりも感度の高い発光システムを使用する必要性が示唆された。
公表論文