研究助成
2023年度 生命科学研究助成
大脳辺縁系の過興奮に着目した認知症の機構解明
| 研究題目 | 大脳辺縁系の過興奮に着目した認知症の機構解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 生命科学研究助成 |
| 所属 | 北海道大学 大学院医学研究院生理系部門 薬理学分野 細胞薬理学教室 |
| 氏名 | 乘本 裕明 |
| キーワード | 睡眠 / 海馬 / 視床下部 / 記憶 |
| 研究結果概要 | 本研究の目的は、加齢に伴う認知機能低下の神経機構を解明することである。まず、若齢マウスと老齢マウスの睡眠を比較したところ、老齢マウスでは睡眠の断片化が顕著であった。そこで、記憶に関与する海馬が睡眠断片化を誘導する可能性に着目した。トレーシング解析の結果、海馬dCA1の興奮性神経細胞が外側視床下部へ軸索投射することを見出した。また、光遺伝学的解析により、これらの神経細胞が外側視床下部の神経細胞と機能的モノシナプス結合を形成し、その一部がオレキシン神経であることを明らかにした。さらに、老齢マウスにおいて海馬興奮性神経細胞を化学遺伝学的に抑制すると、微小覚醒が減少した。現在、Neuropixelsを用いて海馬と視床下部の同時計測を行っており、睡眠中の脳波の発生直後に一部の視床下部神経が発火する傾向にあることを見出している。これらの結果は、海馬が視床下部を介して睡眠・覚醒を制御し、加齢に伴う睡眠障害や認知機能低下に関与することを示唆している。 |
| 公表論文 |
Yawning and its temperature-dependent modulation in Leopard Geckos., Zoolog. Sci.,42(1):25-30, 2024 Transient Cooling Resets Circadian Rhythms of Locomotor Activity in Lizards. J. Biol. Rhythms. 39(6):607-613, 2024 Circadian Control of Sleep-Related Neuronal Activity in Lizards. PNAS Nexus, Volume 3, Issue 1, pgad481, 2024 CSF1R inhibitor PLX3397 depletes microglia in Mongolian gerbil Meriones unguiculatus, but not in Syrian hamster Mesocricetus auratus. J. Pharmacol. Sci. 155(2):29-34, 2024 |
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