研究助成
2023年度 生命科学研究助成
脊索動物ホヤの変態において、時限的な刺激応答を可能にするGABAの興奮性と抑制性シグナル伝達の協調機構の解明
| 研究題目 | 脊索動物ホヤの変態において、時限的な刺激応答を可能にするGABAの興奮性と抑制性シグナル伝達の協調機構の解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 生命科学研究助成 |
| 所属 | 筑波大学 生命環境系/下田臨海実験センター |
| 氏名 | 笹倉 靖徳 |
| キーワード | ホヤ / 変態 / GABA / シナプトブレビン / 小胞体 |
| 研究結果概要 | GABAによる興奮性と抑制性機能の両面制御に関する一連の研究を纏め、論文として報告した。GABAは代謝型受容体を介して、cAMP合成や神経活動を抑制し、これによって変態を抑制する。と同時にGq経路を活性化し、この活性化が増強されるとIP3が小胞体からのカルシウムイオンの放出を促進する。その下流でcAMP合成が活性化され、この分子が蓄積することで変態がオンになるという機構である。ホヤ類特異的シナプトブレビンDressが変態の最上流因子として機能し、固着物質の分泌制御をSNARE複合体因子と共に担っていることを明らかにした。Dressは固着器官で発現するが、その発現制御を担うエンハンサー及び転写因子を同定した。幼生の変態能力獲得に中核的に機能する転写因子Xbp1.dを同定した。この転写因子は変態に必須の機能を果たす神経ペプチドやその受容体の発現を正に制御する。Xbp1.dの転写制御を担うエンハンサーとそれに結合する転写因子の同定にも成功した。また、GABAやGq経路を直接的に感受しているのは小胞体であり、小胞体への刺激の蓄積が変態開始の時限的発動の主因であることを明らかにしつつある。 |
| 公表論文 |
Tunicate-specific protein Epi-1 is essential for conferring hydrophilicity to the larval tunic in the ascidian Ciona. Developmental Biology 520, 41-52, 2025 Stimulatory and inhibitory G-protein signaling relays drive cAMP accumulation for timely metamorphosis in the chordate Ciona. eLife 13, RP99825, 2025 |
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