研究助成
2023年度 ライフサイエンス研究助成
カイコにおける性転換技術の開発
| 研究題目 | カイコにおける性転換技術の開発 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 ライフサイエンス研究助成 |
| 所属 | 東京大学 大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 昆虫遺伝研究室 |
| 氏名 | 木内 隆史 |
| キーワード | カイコ / 性決定 / 遺伝子量補償 / ゲノム編集 |
| 研究結果概要 | 本研究では,雄性決定遺伝子Mascを標的としてカイコの性転換技術の開発を目指した.Mascはオス化と遺伝子量補償の両方の機能を担うため,W染色体由来のpiRNAのはたらきにより抑制されているMascをメスで発現すると,メスに不要な遺伝子量補償機構がはたらき致死する.性転換の実現にはMascの2つの機能を切り分ける必要がある.培養細胞を用いた実験により,Mascは核局在を示すが,核移行シグナルに変異を導入したMascは細胞質局在を示すことがわかっていた.また,細胞質局在を示すMascはオス化能を維持していることも明らかにされていた.遺伝子量補償機構は核内ではたらくと想定されるため,核移行シグナルに変異を導入した上でメスにおいて発現すれば,オス化のみを誘導し性転換を実現できると考えた.そこで,ゲノム編集によりMascの核移行シグナル変異体を作出した.しかし予想に反し,核移行シグナルに変異を導入したMascはオス化能に加え遺伝子量補償機能も有していた.現在その原因を追求するとともに,別のアプローチとして,Mascと複合体を形成しオス化を担うタンパク質を標的とした研究も進めている. |
| 公表論文 |
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