研究助成
2023年度 ライフサイエンス研究助成
CATテイリングと糖鎖修飾機構の協奏による新規タンパク質品質管理機構の解明
| 研究題目 | CATテイリングと糖鎖修飾機構の協奏による新規タンパク質品質管理機構の解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 ライフサイエンス研究助成 |
| 所属 | 東北大学 多元物質科学研究所 生体分子構造研究分野 |
| 氏名 | 井澤 俊明 |
| キーワード | 小胞体 / リボソーム関連品質管理 / CATテイリング / 糖鎖修飾 |
| 研究結果概要 | リボソームの異常停止により翻訳が中断すると、リボソーム関連品質管理機構(RQC)が作動する。これにより、合成途上の新生ポリペプチド鎖のC末端には「CATテイル」と呼ばれるペプチドが付加され、サイトゾルのユビキチン-プロテアソーム系によって速やかに分解される。しかし、このような異常タンパク質が小胞体へ輸送された場合の処理機構はこれまで不明であった。 本研究では、出芽酵母をモデルとしてRQCの解析を行った。その結果、異常タンパク質が小胞体輸送シグナルを持つ場合、サイトゾルでの分解を回避して小胞体へ輸送されること、さらに小胞体内においてCATテイルがO結合型糖鎖修飾の足場として機能することを見出した。 また、ミスフォールドタンパク質をモデル基質に用いてCATテイルの役割を検証した結果、CATテイルとそれに付加されるO結合型糖鎖がタンパク質の凝集を抑制し、可溶性を維持することで分泌輸送を促進し、細胞外へ放出させて分解に導くことを明らかにした。 本研究は、CATテイリングと糖鎖修飾機構の連携を介した、小胞体における新規のタンパク質品質管理機構を提唱するものである。 |
| 公表論文 |
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