研究助成
2023年度 医学系研究助成(基礎)
性ホルモン産生細胞において性が固定される仕組みの解明
| 研究題目 | 性ホルモン産生細胞において性が固定される仕組みの解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(基礎) |
| 所属 | 久留米大学 医学部 解剖学講座 顕微解剖・生体形成部門 |
| 氏名 | 井上 実紀 |
| キーワード | 生殖腺 / 性ホルモン産生細胞 / 性の固定化 / CUT&RUN |
| 研究結果概要 | 生殖腺は発生過程で精巣または卵巣へと分化し、それぞれの性に特異的な形態と機能を獲得する。しかしながら、性ホルモン産生細胞の性がどの時点で固定され、その性差がどのように維持されるのかについては未解明な点が多い。本研究では、マウス胎仔生殖腺から性ホルモン産生細胞およびその前駆細胞を単離し、CUT&RUN法によるゲノムワイドな解析系を確立した。その結果、性ホルモン産生細胞の分化に重要な転写因子NR5A1が、ライディッヒ細胞における性ホルモン産生関連遺伝子のみならず、広範なエネルギー代謝遺伝子を直接制御することを明らかにした。さらに、PDGFおよびヘッジホッグシグナルが前駆細胞の代謝を迅速に活性化させ、その後NR5A1が代謝と性ホルモン合成に関連する遺伝子を転写レベルで制御することで、ライディッヒ細胞の分化が成立することを示した。また、性ホルモン産生細胞前駆細胞の体外での分化誘導系を確立し、胎生10.5日から15.5日における雌雄それぞれの性ホルモン産生細胞の分化過程を再現した。現在、本培養系を活用し、性ホルモン産生細胞における性が固定される時期とその分子基盤の解明を進めている。 |
| 公表論文 |
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