研究助成
2023年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
がん進展に重要なTRPV2の新しい活性化分子機構の発見とその解明を基盤とした悪性中皮腫増生の本態理解
| 研究題目 | がん進展に重要なTRPV2の新しい活性化分子機構の発見とその解明を基盤とした悪性中皮腫増生の本態理解 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(がん領域(基礎)) |
| 所属 | 岡山大学 学術研究院 医歯薬学域 細胞生物学 |
| 氏名 | 友信 奈保子 |
| キーワード | 悪性中皮腫 / TRPV2 |
| 研究結果概要 | 当研究は、まだ未解明であった悪性中皮腫進展において重要な役割を担うTRPV2(Caチャネルの一つ)の活性化メカニズムについて、結合制御性タンパク質X(仮称)の独自発見を基盤に明らかにすることを目指したものである。研究から、Xは悪性中皮腫において発現上昇していること、TRPV2に結合すると、TRPV2のN末がリン酸化され、TRPV2の持続的活性化を促し、悪性中皮腫細胞の増殖や走化性を促進することが判明した。この現象は、マウスモデルでもよく反映されており、移植腫瘍の浸潤性増大を促すことが明らかとなった。X結合によるTRPV2のリン酸化部位、そのリン酸化を担う酵素の同定にも成功した。さらにX結合によるTRPV2の活性化では、Ca流入が促進されるのみならず、リン酸化部位からのがん進展性信号伝達(NCK2アダプターを起点とする)が誘導されることも判明した。当一連の研究成果は悪性中皮腫増生の本態理解に貢献するのみならず、新たな治療標的としての有効性の可能性も示された。 |
| 公表論文 |
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