研究助成
2023年度 医学系研究助成(感染領域)
慢性ストレスを背景とする炎症病態と呼吸器感染応答の理解
| 研究題目 | 慢性ストレスを背景とする炎症病態と呼吸器感染応答の理解 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(感染領域) |
| 所属 | 東京大学 大学院医学系研究科 微生物学教室 |
| 氏名 | 赤堀 ゆきこ |
| キーワード | マウスストレスモデル / 感染感受性 / 呼吸器系バリア / インフルエンザ感染 |
| 研究結果概要 | 慢性的な精神的・身体的ストレスは、感冒などへの感染感受性を高めることが知られているが、ストレスが呼吸器バリアに及ぼす影響は十分に解明されていない。本研究では、社会的隔離(SI)および不可測慢性軽度ストレス(UCMS)を用いたマウスモデルを構築し、呼吸器バリアの変化ならびにインフルエンザウイルス感染に対する宿主応答の変化を解析した。マウスモデルの行動解析では、SI群で絶望様行動の増加が認められた一方、UCMS群では過活動傾向が認められた。鼻腔内細菌叢解析では、SI群で鼻腔内環境のシフトが認められ、鼻腔内環境の変化が示唆された。インフルエンザウイルス感染後、SI群では肺水腫傾向と生存率の低下が認められた。一方、UCMS群では感染に対する抵抗性が認められた。これらの結果から、SIやUCMSが呼吸器バリアおよび免疫応答を変化させ、インフルエンザ重症化に関与する可能性が示唆された。今後は、肺病理解析や詳細な細菌叢変化との関連解析を進め、ストレス誘発性呼吸器感染増悪機構の解明を目指す。 |
| 公表論文 |
Antibacterial effects of Kampo products against pneumonia causative bacteria PLoS One 2024 Oct 28;19(10):e0312500 |
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