研究助成
2023年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)
光依存的シナプス分子操作技術による記憶維持機構の解明
| 研究題目 | 光依存的シナプス分子操作技術による記憶維持機構の解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域) |
| 所属 | 三重大学 医学部生化学 |
| 氏名 | 實木 亨 |
| キーワード | AMPA受容体 / CALI法 / 記憶 |
| 研究結果概要 | 記憶形成や学習において、海馬におけるAMPA受容体のシナプス集積が重要である。しかし、AMPA受容体を構成する各サブユニットが記憶形成のどの時間相に関与するかは十分に解明されていなかった。本研究では、光照射により標的分子を急性不活性化できるCALI法を用いて、GluA1もしくはGluA2/3を含むAMPA受容体に対するサブユニット特異的に不活性化する手法を確立した。本手法を用い、海馬依存的学習課題において各サブユニットの役割を検討した結果、GluA1に対するCALIは学習後1〜2時間で記憶形成を阻害したが、4〜24時間では影響を示さなかった。一方、GluA2/3に対するCALIは学習後4〜24時間においてのみ記憶形成を阻害した。これらの結果から、記憶形成過程ではGluA1主体のAMPA受容体が初期記憶形成を担い、その後GluA2/3を含むAMPA受容体の移行が起こることで記憶の安定化・長期保持が支えられることが示唆された。本研究は、AMPA受容体サブユニットの時間特異的役割を明らかにするとともに、シナプス可塑性を高い時間分解能で解析する新たな実験基盤を提供するものである。 |
| 公表論文 | Shidara H, Jitsuki S, Takemoto K. Chromophore-assisted light inactivation of target proteins for singularity biology. Biophys Physicobiol 21:e211009, 2024. |
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