研究助成

2023年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)

ミクログリアの細胞内代謝障害から遺伝性白質脳症を解く

研究題目 ミクログリアの細胞内代謝障害から遺伝性白質脳症を解く
年度/助成プログラム 2023年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)
所属 京都大学 高等研究院ヒト生物学高等研究拠点 Uenoグループ(免疫)
氏名 濱谷 美緒
キーワード ミクログリア / ALSP / 白質脳症 / 原因遺伝子としてコロニー刺激因子1受容体 / CSF1R関連疾患
研究結果概要 本研究は、軸索スフェロイド及び色素性グリアを伴う成人発症白質脳症(ALSP)において、原因遺伝子であるコローニー刺激因子1受容体(CSF1R)変異がミクログリア機能に及ぼす影響を解明し、新規治療戦略の開発につなげることを目的とした。患者由来iPS細胞から作製したミクログリア様細胞(MGL)を解析した結果、ALSP-MGLではミトコンドリア機能不全を背景として活性酸素種の産生が増大し、酸化ストレスが神経死を誘導することを明らかにした。この所見はALSP患者剖検脳でも確認され、酸化ストレスがALSP病態の重要な因子であることを示唆した。MGLでは酸化スカベンジャーで神経死が軽減し、ROS抑制がALSPの新規治療ターゲットになると期待された。
公表論文