研究助成
2023年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)
強迫性の発現を左右する神経メカニズムの解明
| 研究題目 | 強迫性の発現を左右する神経メカニズムの解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域) |
| 所属 | 京都大学 大学院医学研究科 システム神経薬理学分野 |
| 氏名 | 浅岡 希美 |
| キーワード | 意思決定 / 習慣 / 前頭皮質 / 強迫 |
| 研究結果概要 | 強迫的意思決定は、強迫症に限らず、依存症、摂食症など、様々な中枢神経疾患の中核症状であり、その共通因子として行動の異常な習慣化が推定されている。これらの疾患では、強迫的な意思決定により、特定の行動への過度の固執が出現する。こうした固執対象の多くは日常的行為であり、通常は日々の繰り返しで適応的な生活習慣となることはあっても、強迫的な病的習慣には至らない。こうした特徴から、日常的行為を繰り返す中で「何らかの脆弱性機構」が発現することで強迫性が形成されると予想される。そこで、本研究では、強迫性の発現に対する脆弱性を規定する要因の解明を目指した。レバー押し行動を繰り返させることで、習慣的かつ過剰なレバー押し行動を誘発する独自のオペラント課題で訓練したマウスを用いて、習慣性、過剰性を規定する神経機構を検討したところ、習慣性と過剰性は、前頭皮質の異なる領域・投射経路の可塑的変化により独立して規定されることが明らかとなった。今後は、オペラント課題から見出した上記神経経路の可塑的変化が、強迫的意思決定を示す疾患モデル動物とも共通するか、モデル動物の強迫症状発現にも寄与するのかを検討する予定である。 |
| 公表論文 |
Nozomi Asaoka, Diane Pagano, Yasunori Hayashi, Dissociable roles of prefrontal plasticity in decision making strategy and execution of habitual behavior, Nature Communications in press Nozomi Asaoka, Diane Pagano, Yasunori Hayashi, Dissociable roles of prefrontal plasticity in decision making strategy and execution of habitual behavior, bioRxiv 2025.05.19.654900; doi: https://doi.org/10.1101/2025.05.19.654900 |
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