研究助成

2023年度 医学系研究助成(がん領域(臨床))

ヒストンメチル化酵素SMYD2による肝内胆管癌リンパ節転移制御機構と分子メカニズムの解明

研究題目 ヒストンメチル化酵素SMYD2による肝内胆管癌リンパ節転移制御機構と分子メカニズムの解明
年度/助成プログラム 2023年度 医学系研究助成(がん領域(臨床))
所属 和歌山県立医科大学 外科学第2講座
氏名 速水 晋也
キーワード 肝内胆管癌 / リンパ節転移 / SMYD2 / CCR7依存的走化性 / p65(NF-κB)
研究結果概要 【結果】
まず肝内胆管癌原発巣とリンパ節転移病変の抗SMYD2抗体・抗CCR7抗体を用いて免疫組織化学染色を行った。原発巣の発現と予後を含めた臨床病理学的因子との間に関連性は認めなかったが、転移リンパ節においては全例でSMYD2の発現を認め、肝内胆管癌リンパ節転移におけるSMYD2の寄与が示唆された。そこで機能解析としてchemotaxis assayを施行すると、SMYD2抑制下ではHuH28(原発巣由来細胞株)の走化性に変化を認めなかったが、HuCCT-1(転移巣由来細胞株)の走化性減弱が認められ、SMYD2を抑制したHuCCT-1ではCCR7の発現低下を認めた。さらに臨床にフィードバックすべくリンパ節転移巣のCCR7の発現を解析すると、SMYD2と一致して全例でCCR7の発現が確認され、両者に陽性の相関関係を認めた。
【結論】
肝内胆管癌において、SMYD2はCCR7依存的走化性を介してリンパ節転移に関与している可能性が示唆され、今後さらなる検討を継続していく。
公表論文