研究助成
2023年度 医学系研究助成(感染領域)
自己接合性を欠いたカルバペネム耐性プラスミドにおける伝達メカニズムの解明
| 研究題目 | 自己接合性を欠いたカルバペネム耐性プラスミドにおける伝達メカニズムの解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(感染領域) |
| 所属 | 東京都健康安全研究センター 微生物部 |
| 氏名 | 久保田 寛顕 |
| キーワード | 接合伝達 / プラスミド / 薬剤耐性 / カルバペネマーゼ / ゲノム解析 |
| 研究結果概要 | 自己接合性を欠いた、FRI遺伝子(FRI-4、FRI-5)を搭載するプラスミド(FRI プラスミド)がF因子をヘルパーとして伝達することを発見したため、熱変性プルダウンシークエンス法を編み出し、oriTの特定を試みた。その結果、FRI-4プラスミド上に既存のデータベースには見られないoriT配列を発見し、これを起点にF因子ヘルパーによる接合伝達が達成されると考えられた。一方、同法ではFRI-5におけるoriTを特定できなかったため、環境的要因によるプラスミド伝達を探索した。顕微鏡下で熱刺激を与えたFRI-5産生菌は膨張を見せ、異なる個体同士の融合が観察された。新奇的な伝達方式の糸口を見出したと言える。さらに、既報のFRIプラスミドのほぼ全てがEnterobacter属に運搬されているが、大腸菌から検出されたFRI-10産生プラスミドの全長を解読した結果、Rep領域が特殊であることが判明した。例外的に大腸菌に運搬されていた理由はプラスミド側にあり、依然としてEnterobacter属による特異的運搬は解明してくべき課題と考えられた。 |
| 公表論文 | Plasmid-encoded FRI-10 carbapenemase harboured by non-Enterobacter species isolated from a wastewater sample in Tokyo, Japan. J. Antimicrob. Chemother. 2026. 81(5):dkag133. |
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