研究助成

2023年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))

1q増幅による腫瘍の遺伝子不安定性惹起機構と腫瘍微小環境のリモデリング機構の解明

研究題目 1q増幅による腫瘍の遺伝子不安定性惹起機構と腫瘍微小環境のリモデリング機構の解明
年度/助成プログラム 2023年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
所属 徳島大学 大学院医歯薬学研究部、血液・内分泌代謝内科学分野
氏名 原田 武志
キーワード 多発性骨髄腫 / 1番染色体長腕の増幅 / ADAR1
研究結果概要 多発性骨髄腫において高頻度に認められる1番染色体長腕(1q)異常は、疾患進展や治療抵抗性と密接に関連する予後不良因子である。本研究では、1q21領域に位置する二本鎖RNA編集酵素ADAR1に着目し、1q異常骨髄腫の難治性病態を形成する分子機構の解明を目的として研究を行った。その結果、ADAR1が骨髄腫細胞において高発現していることを確認するとともに、ADAR1を介した細胞内ストレス応答制御機構が骨髄腫細胞の生存維持に重要な役割を担うことを明らかにした。また、ADAR1の機能制御が骨髄腫細胞の増殖や生存に影響を及ぼすことを見出し、1q異常骨髄腫の難治性に関与する新たな分子基盤を提示した。本研究成果は、1q異常骨髄腫の病態理解を深めるとともに、新規分子標的治療の開発につながる基盤的知見として期待される。
公表論文