研究助成
2023年度 医学系研究継続助成(基礎)
T細胞の老化による炎症性疾患誘導の分子機構の解明
| 研究題目 | T細胞の老化による炎症性疾患誘導の分子機構の解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究継続助成(基礎) |
| 所属 | 理化学研究所 生命医科学研究センター・免疫シグナル研究チーム |
| 氏名 | 今西 貴之 |
| キーワード | T細胞 / 老化 / 炎症 |
| 研究結果概要 | 加齢に伴い、様々な老化関連T細胞サブセットの割合が増加することが報告されているが、炎症性疾患の発症における役割は明らかになっていない。Casp8は、アポトーシスを誘導するとともにRIPK1/RIPK3を介したネクロプトーシスを阻害する分子スイッチとして機能することが知られ、ヒトのCasp8欠損患者では様々な炎症性疾患や免疫不全を遅発性に発症することが報告されている。そこで、T細胞特異的なCasp8欠損(Casp8-tKO)マウスを作製したところ、細胞傷害性CD4T細胞(CD4-CTL)の割合が著明に増加し、生後12ヶ月頃から肺の組織傷害を発症した。Casp8-tKOマウスで認められたCD4-CTLの割合の増加は、ZBP1を欠損させることにより、著明に低下した。また、Casp8-tKOマウスで認められた肺の組織傷害や肺におけるCD4-CTLの増加もZBP1を欠損することにより、回復することが認められた。これらの結果から、Casp8はZBP1経路によるCD4-CTLの分化を抑制することにより、T細胞の恒常性を維持していることが明らかになった。 |
| 公表論文 |
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