研究助成
2023年度 薬学系研究助成
低酸素環境による膵がん薬物治療抵抗性発現・悪性化機序おけるPARP活性化の役割の解明
| 研究題目 | 低酸素環境による膵がん薬物治療抵抗性発現・悪性化機序おけるPARP活性化の役割の解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 薬学系研究助成 |
| 所属 | 徳島大学 大学院医歯薬学研究部薬学域医薬品機能生化学分野 |
| 氏名 | 今西 正樹 |
| キーワード | 低酸素 / 膵がん / PARP / 5-FU |
| 研究結果概要 | 膵がんの予後不良要因である低酸素(Hx)環境での治療抵抗性について、PARP活性化が果たす役割を検討した。ヒト膵がん細胞(MIA-PaCa2)を用いた細胞増殖評価において、5-FUの抑制効果はHx下で減弱した。しかし、PARP阻害薬olaparib(Ola)を併用すると、通常酸素下では効果に差がなかったものの、Hx下では減弱していた5-FUの効果が回復した。Hx下においてPARP活性化が5-FUの効果を減弱させる機序を解明する目的で、TCGAデータセットとGEOトランスクリプトームデータセットの統合解析を行い抽出された遺伝子について、MIA-PaCa2細胞においてHx刺激によりmRNA発現上昇する遺伝子に絞り込んだところ5遺伝子を得た。そのうち3遺伝子についてはHxによる発現上昇がOla前処置により抑制された。GEOに収載される膵がん患者組織scRNA-seqデータセットを再解析したところ、それら3遺伝子の発現はがん細胞クラスターに限局していた。以上より、Hx環境下における5-FU治療効果の減弱にはPARP活性化とその下流の3遺伝子が寄与している可能性がある。 |
| 公表論文 |
Imanishi M*(corresponding author), Inoue T*, Fukushima K, Yamashita R, Nakayama R, Nojima M, Kondo K, Gomi Y, Tsunematsu H, Goto K, Miyamoto L, Funamoto M, Denda M, Ishizawa K, Otaka A, Fujino H, Ikeda Y, Tsuchiya K., CA9 and PRELID2; hypoxia-responsive potential therapeutic targets for pancreatic ductal adenocarcinoma as per bioinformatics analyses., J Pharmacol Sci. 153(4):232-242, 2023. *: equally contribution |
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