研究助成
2023年度 薬学系研究助成
HLAの翻訳後修飾・輸送に着目した自己免疫の理解
| 研究題目 | HLAの翻訳後修飾・輸送に着目した自己免疫の理解 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 薬学系研究助成 |
| 所属 | 千葉大学 大学院薬学研究院・生物薬剤学研究室 |
| 氏名 | 青木 重樹 |
| キーワード | HLA / 小胞体ストレス / 糖鎖 / β2ミクログロブリン / アバカビル |
| 研究結果概要 | 本研究では、HLAが細胞表面でT細胞に抗原を提示する分子であるという従来概念を超え、HLAの細胞内挙動や非古典的な発現様式が免疫恒常性と薬物過敏症に与える影響を解析した。アバカビル過敏症モデルでは、HLA-B*57:01を発現するケラチノサイトがアバカビル曝露により小胞体ストレスや細胞内カルシウム放出を示し、炎症関連因子を発現誘導することを明らかにした。これらの反応はケミカルシャペロンで抑制され、表皮細胞内でのHLAストレス応答が病態形成に関与することが示された。さらに、β2ミクログロブリン非存在下でもHLA重鎖が未成熟糖鎖を保持したfree heavy chainとして細胞表面に到達し、ペプチド提示とは異なる自然免疫受容体認識に関わる可能性を見出した。以上より、HLAは抗原提示分子にとどまらず、細胞内ストレス応答と非古典的表面発現を介して、自己免疫・薬物毒性の発症閾値を制御する因子であることが示唆された。 |
| 公表論文 | HLA-B*57:01-dependent intracellular stress in keratinocytes triggers dermal hypersensitivity reactions to abacavir. PNAS Nexus. Kazaoka A, Fujimori S, Yamada Y, Shirayanagi T, Gao Y, Kuwahara S, Sakamoto N, Susukida T, Aoki S, Ito K. 3(4):pgae140 (2024) |
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