研究助成
2023年度 薬学系研究継続助成
腫瘍間質と免疫状態の制御を可能とする膵癌選択的医薬送達による膵癌免疫療法の開発
| 研究題目 | 腫瘍間質と免疫状態の制御を可能とする膵癌選択的医薬送達による膵癌免疫療法の開発 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 薬学系研究継続助成 |
| 所属 | 千葉大学 大学院薬学研究院・薬物学研究室 |
| 氏名 | 畠山 浩人 |
| キーワード | 脂質ナノ粒子 / 免疫チェックポイント阻害剤 / 腹膜播種 / mRNA医薬 |
| 研究結果概要 | 膵癌を始めとした転移である腹膜播種は間質により押しつぶされた虚脱血管が多いため、血管系からの薬物送達が難しい。一方で、抗がん剤を腹腔内から投与する腹腔内化学療法が試みられている。我々は脂質ナノ粒子(LNP)を腹腔内投与することで効率的にmRNA医薬を腹膜播種で機能させることに成功した。これは、腹腔内に投与されたLNPが直接腹膜播種へ分布するためであった。そこで、腹膜播種において薬物送達の課題となる腫瘍微小環境の間質の制御の制御を試み、低分子医薬から抗体医薬に至るまで血管系からの薬物送達が改善した。またこれらの治療法と組み合わせるため、免疫チェックポイント阻害剤の体内動態に関する検討を行い、抗体依存性細胞傷害(ADCC)活性の有無が薬効にどのように影響を及ぼすかについて明らかとした。今後、これらを組み合わせ膵癌など難治性腹膜播種に対する複合免疫療法に展開が期待される。 |
| 公表論文 |
Antibody-dependent cellular cytotoxicity of anti-programmed death-ligand 1 antibodies for T cells attenuate their antitumor efficacy in a murine tumor model. Int J Pharm, 679, 125755 (2025) Photothermal Therapy-Induced Immunogenic Cell Death Synergistically Enhances the Therapeutic Effect of Immune Checkpoint Inhibitors. Cancers, 18(2), 287 (2026) |
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