研究助成
2023年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート)
アルツハイマー病発症機構におけるGABA神経機能不全
| 研究題目 | アルツハイマー病発症機構におけるGABA神経機能不全 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート) |
| 所属 | 国立精神・神経医療研究センター 精神薬理研究部 分子精神薬理研究室 |
| 氏名 | 三輪 秀樹 |
| キーワード | アルツハイマー病 / 過興奮 / GABA / アミロイドベータ |
| 研究結果概要 | アルツハイマー病(AD)では発症早期から神経回路の過興奮が観察されるが、その病態的意義は十分に解明されていない。本研究では、「GABA神経機能不全による神経回路過興奮が、ペリニューロナルネット(PNN)を含む病的微小環境を形成し、アミロイドβ(Aβ)沈着を促進する」という仮説を検証した。海馬歯状回顆粒細胞特異的にhM3Dqを発現させた過興奮モデルでは、成熟神経細胞マーカーCalbindinの発現低下とPNN増加を認め、これらの変化は刺激終了後も持続した。また、ADモデルマウス(hAPP-J20)においても同様の変化を確認した。さらに、従来法に代わりPHPe.B/AAV-CaMKII-APP(Swe/Ind)による新たなAPP発現系を確立し、迅速なAD様病態誘導を可能とした。現在、この系を用いてGABA神経機能不全がAPP/Aβ蓄積を促進するかを検証中であり、予備的に仮説を支持する結果を得ている。以上より、神経回路過興奮が細胞外マトリックス再編成を介してAβ沈着を誘導する可能性が示され、AD発症機構の新たな理解と治療標的の提案につながる成果が得られた。 |
| 公表論文 |
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