研究助成
2023年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート)
ストレスによる細胞運命決定機構の解明
| 研究題目 | ストレスによる細胞運命決定機構の解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート) |
| 所属 | がん研究会 がん研究所細胞老化研究部 |
| 氏名 | 高橋 暁子 |
| キーワード | 細胞老化 / p16 / DPP4 / フェロトーシス |
| 研究結果概要 | 細胞老化は重要ながん抑制機構としてはたらく一方で、SASP(senescence-associated secretory phenotype)を介して加齢性疾患に関与する。しかし、ストレスによってどのように細胞老化が誘導され正常細胞とは異なる形質の変化がおこるのか、そのメカニズムは十分には解明されていない。本研究では、DNA損傷シグナルが細胞周期チェックポイント因子p16INK4aの発現を誘導する分子機構の解析を行い、ミトコンドリアにおける脂肪酸酸化を介したエピゲノム修飾変容によって、細胞老化が誘導されることを明らかにした。さらに、老化細胞で特異的に活性化するペプチダーゼDPP4(Dipeptidyl Peptidase-4)を同定し、DPP4活性検出プローブによって、老化細胞を生体内で可視化できることを明らかにして報告した。また、老化細胞が鉄依存性の細胞死であるフェロトーシスに抵抗性を獲得している分子機構の解析を行い、リソソームの機能不全によりフェロトーシスの実行因子である脂質過酸化が阻害されていることを見出した。 |
| 公表論文 |
Mitochondrial fatty acid oxidation drives senescence. Science Advances, 10(43), eado5887, 2024 DPP4-targeted activatable fluorescent probes visualize senescent cells. Cancer Science, 115 (8), 2762-2773, 2024 Senescence-associated lysosomal dysfunction impairs cystine deprivation-induced lipid peroxidation and ferroptosis. Nature Communications, 16, 6617, 2025 |
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